入れ歯治療denture

歯を失った際の治療方法として、入れ歯は長い歴史を持つ確立された治療法です。部分的に歯を失った場合の部分入れ歯から、すべての歯を失った場合の総入れ歯まで、さまざまな状態に対応できます。近年では材料や技術の進歩により、より快適で審美的な入れ歯が製作できるようになりました。

歯を失ったまま放置すると、さまざまな問題が生じます。噛む力が低下し、食べられるものが制限されることで、栄養バランスが偏る可能性があります。残っている歯が移動して歯並びが乱れたり、噛み合わせが変化したりすることもあります。顎の骨は使わないと徐々に痩せていき、顔貌の変化にもつながります。発音にも影響が出ることがあり、会話がしづらくなる場合もあります。

入れ歯には保険診療で作製できるものと、自由診療で作製する入れ歯があります。それぞれに特徴があり、患者様のご希望や状態に応じて最適なものを選択していただけます。費用や見た目、装着感など、重視される点は人それぞれです。当院では、患者様のライフスタイルやご要望を丁寧にお聞きし、最適な入れ歯をご提案しております。

入れ歯治療のメリット

入れ歯治療の大きな利点は、外科手術が不要で身体への負担が少ないことです。インプラントのように顎の骨に人工歯根を埋め込む必要がなく、全身疾患がある方や高齢の方でも治療を受けやすい方法です。また、ブリッジのように健康な歯を削る必要もありません。

治療期間が比較的短いことも特徴です。型取りから完成まで、通常は数週間から1ヶ月程度で入れ歯を装着できます。急いで歯を補いたい場合にも適した治療法といえます。調整や修理も比較的容易で、破損した場合でも修復できることが多くあります。

複数の歯を失った場合や、すべての歯を失った場合でも対応できます。一本だけ歯を失った場合から、すべての歯がない状態まで、幅広い症例に適用可能です。また、将来的に他の歯を失った場合でも、入れ歯に歯を追加することができ、柔軟性があります。

取り外しができるため、清掃がしやすいという利点もあります。入れ歯を外して洗浄できるため、衛生的に保ちやすく、残っている歯の虫歯や歯周病の予防にもつながります。就寝時には外すこともでき、歯茎や顎の骨を休ませることができます。

当院の入れ歯治療の特徴

荒戸歯科クリニックでは、患者様お一人お一人に合った入れ歯を製作するため、丁寧な診査と精密な型取りを行っております。お口の中の状態を詳しく確認し、残っている歯の状態や歯茎の形態、噛み合わせを正確に記録します。患者様のご要望やライフスタイルもしっかりとお聞きし、最適な入れ歯の種類をご提案いたします。

入れ歯は作製して終わりではなく、装着後の調整が非常に重要です。当院では、入れ歯をお渡しした後も、痛みや違和感がないか、しっかり噛めるかなどを確認し、細かな調整を繰り返し行います。お口の状態は時間とともに変化するため、定期的なメンテナンスを通じて、常に快適に使用していただける状態を保ちます。

保険診療の入れ歯はもちろん、より快適性や審美性を追求した自由診療の入れ歯にも対応しております。金属床義歯やノンクラスプデンチャーなど、さまざまな種類をご用意しており、患者様のご要望に応じて選択していただけます。それぞれの特徴やメリット、デメリットを丁寧にご説明し、納得された上で治療を進めてまいります。

複数の歯科医師が在籍しているため、さまざまな視点から治療方針を検討できます。また、九州大学病院や九州医療センターといった提携医療機関との連携体制も整えており、より専門的な処置が必要な場合には速やかに対応できる環境です。

入れ歯の種類

入れ歯にはいくつかの種類があり、失った歯の本数や位置、患者様のご要望により選択します。

部分入れ歯は、一部の歯を失った場合に使用する入れ歯です。残っている歯にクラスプという金属のバネをかけて固定します。取り外しができ、清掃しやすいという利点があります。保険診療で作製できる部分入れ歯は、金属のバネが目立つことがありますが、費用を抑えられます。

総入れ歯は、すべての歯を失った場合に使用する入れ歯です。歯茎に吸着させて固定します。保険診療の総入れ歯は、床の部分がプラスチック製で、厚みがあるため違和感を感じることがあります。しかし、費用が抑えられ、修理も比較的容易です。

金属床義歯は、床の部分に金属を使用した入れ歯です。保険診療の入れ歯と比べて薄く作製できるため、装着感が良く、違和感が少ないのが特徴です。金属は熱を伝えやすいため、食事の温度を感じやすく、食事を楽しみやすくなります。また、強度が高く、割れにくいという利点もあります。自由診療となり、費用は保険診療の入れ歯より高額になります。

ノンクラスプデンチャーは、金属のバネを使用しない部分入れ歯です。歯茎の色に近い素材で固定するため、入れ歯であることが目立ちにくく、審美性に優れています。軽くて弾力性があり、装着感も良好です。金属アレルギーの心配もありません。ただし、強度はやや劣り、修理が難しい場合があります。こちらも自由診療となります。

入れ歯治療の流れ

  • STEP1

    入れ歯治療は、いくつかの段階を経て進められます。まず、初診時に口腔内の状態を詳しく検査します。残っている歯の状態、歯茎や顎の骨の状態、噛み合わせなどを確認します。虫歯歯周病がある場合は、先にそちらの治療を行うこともあります。

  • STEP2

    検査結果に基づき、患者様に最適な入れ歯の種類をご提案します。保険診療と自由診療の入れ歯について、それぞれの特徴や費用をご説明し、患者様のご希望を伺いながら決定していきます。治療期間や費用についても詳しくお伝えし、ご納得いただいてから治療を開始します。

  • STEP3

    型取りを行います。お口の中の正確な形態を記録するため、専用の材料を使用して型を取ります。部分入れ歯の場合は、残っている歯の位置や形も正確に記録します。噛み合わせの高さや位置も記録し、適切な噛み合わせを再現できるようにします。

  • STEP4

    技工所で入れ歯を製作します。型取りしたデータをもとに、歯科技工士が精密に入れ歯を作製します。人工の歯の色や形は、患者様の顔貌や残っている歯に調和するよう選択します。製作途中で一度仮合わせを行い、形や色、噛み合わせを確認し、必要に応じて修正を加えます。

  • STEP5

    完成した入れ歯をお口に装着し、適合を確認します。痛い部分や当たる部分がないか、しっかり噛めるか、発音に問題がないかなどをチェックします。違和感や不具合がある場合は、その場で調整を行います。入れ歯の取り扱い方法や清掃方法についても詳しくご説明します。

入れ歯使用時の注意点

入れ歯は慣れるまでに時間がかかることがあります。初めて入れ歯を使用する場合、違和感や話しにくさを感じることは珍しくありません。通常は数週間から1ヶ月程度で慣れてきますが、個人差があります。焦らず、徐々に慣れていくことが大切です。

最初のうちは、柔らかいものから食べ始めることをおすすめします。硬いものや粘着性の高い食品は、入れ歯が外れやすくなったり、破損の原因になったりすることがあります。両側で均等に噛むように意識すると、入れ歯が安定しやすくなります。

痛みや違和感がある場合は、我慢せずにご相談ください。入れ歯が当たって痛い部分があったり、噛み合わせが合わないと感じたりする場合は、調整が必要です。無理して使用を続けると、歯茎に傷ができたり、残っている歯に負担がかかったりすることがあります。

就寝時には入れ歯を外すことが推奨されます。歯茎や顎の骨を休ませることができ、唾液による自浄作用も働きやすくなります。外した入れ歯は、専用の容器に入れて保管します。乾燥すると変形の原因になるため、水や専用の保存液に浸けておくことが望ましいです。

入れ歯のお手入れ方法

入れ歯を長く快適に使用するためには、適切なお手入れが欠かせません。毎日の清掃を怠ると、入れ歯に汚れや細菌が付着し、口臭や歯茎の炎症の原因となります。

食後は入れ歯を外して水で洗い流します。食べ物のカスや汚れを取り除くことで、口腔内を清潔に保てます。入れ歯を外している間は、残っている歯も丁寧に磨きましょう。部分入れ歯の場合、バネがかかる歯は特に念入りに清掃することが大切です。

就寝前には、入れ歯専用のブラシと洗浄剤を使って、しっかりと清掃します。通常の歯磨き粉は研磨剤が含まれており、入れ歯を傷つける可能性があるため、入れ歯専用のものを使用してください。特に汚れが溜まりやすい部分や、金属のバネの周囲は丁寧に磨きます。

週に数回、入れ歯洗浄剤に浸けて除菌すると、より清潔に保てます。洗浄剤の使用方法は製品により異なりますので、説明書をよく読んで使用してください。ただし、洗浄剤に浸けるだけでは汚れは完全には落ちないため、ブラシによる清掃と併用することが重要です。

入れ歯を落として割ったり、熱湯で変形させたりしないよう注意が必要です。洗浄時は洗面器の上で行うなど、落下に備えた工夫をすると安全です。また、熱湯消毒は入れ歯の変形を招くため、避けてください。

定期的なメンテナンスの重要性

入れ歯は完成後も定期的なメンテナンスが必要です。口腔内の状態は常に変化しており、入れ歯の適合も時間とともに変わってきます。

定期検診では、入れ歯の適合状態を確認します。歯茎が痩せてくると、入れ歯と歯茎の間に隙間ができ、食べ物が挟まりやすくなったり、噛む力が低下したりします。必要に応じて、入れ歯の内面を調整し、適合を改善します。

残っている歯の状態もチェックします。部分入れ歯の場合、バネがかかる歯に虫歯や歯周病が生じていないか確認します。これらの歯が悪くなると、入れ歯を支えられなくなり、作り直しが必要になることもあります。早期発見により、残っている歯を守ることができます。

噛み合わせの確認も重要です。入れ歯の人工歯がすり減ってくると、噛み合わせの高さが変化します。噛み合わせが低くなると、顎関節に負担がかかったり、顔貌が変化したりすることがあります。適切な高さを保つための調整や、必要に応じて人工歯の交換を行います。

入れ歯本体の破損や亀裂がないかもチェックします。小さな亀裂でも放置すると大きく割れる原因になるため、早めに発見して修理することが大切です。通常は3ヶ月から6ヶ月に1回程度の定期検診をおすすめしております。

入れ歯が合わない時の対処法

入れ歯を使用していて、痛みや違和感が続く場合は、我慢せずにご相談ください。よくあるトラブルとその原因についてご説明します。

痛みがある場合、入れ歯のどこかが歯茎に強く当たっている可能性があります。特に新しい入れ歯の場合、調整が不十分な部分があることがあります。痛い部分を我慢して使い続けると、歯茎に傷ができたり、潰瘍になったりすることがあるため、早めの調整が必要です。

入れ歯が外れやすい場合、適合が悪くなっている可能性があります。歯茎が痩せてくると、入れ歯と歯茎の間に隙間ができ、安定性が低下します。また、入れ歯自体の変形や、噛み合わせの変化が原因のこともあります。調整や内面の裏打ちにより、適合を改善できます。

食べ物が挟まる場合も、適合の問題が考えられます。入れ歯と歯茎の間や、入れ歯と残っている歯の間に食べ物が入り込むのは、隙間があるためです。適合を改善する調整が必要です。

発音がしにくい場合は、入れ歯の厚みや形態が原因かもしれません。特に上顎の総入れ歯の場合、口蓋を覆う部分が厚すぎると、舌の動きが制限されて発音しにくくなります。また、前歯の位置や角度も発音に影響します。調整により改善できることもありますが、場合によっては作り直しが必要なこともあります。

入れ歯治療の費用

入れ歯治療の費用は、保険診療か自由診療か、また入れ歯の種類により異なります。

保険診療の入れ歯は、国で定められた料金体系に基づき、患者様の自己負担割合に応じた費用となります。材料や製作方法には制限がありますが、基本的な機能を回復させることができます。費用を抑えて治療を受けたい方に適しています。

自由診療の入れ歯は、使用する材料や製作方法の制限がなく、より快適で審美的な入れ歯を作製できます。金属床義歯やノンクラスプデンチャーなどがあり、それぞれ費用が異なります。保険診療の入れ歯と比べて高額になりますが、装着感や見た目の面で優れています。

治療開始前に、詳しい費用のご説明をいたします。患者様の口腔内の状態により、必要な処置や治療期間が変わるため、費用も変動することがあります。見積もりをお渡しし、ご納得いただいてから治療を進めてまいります。

自由診療の入れ歯については、デンタルローンによる分割払いも可能です。月々のお支払いを抑えることができますので、費用面でご不安な方はお気軽にご相談ください。当院では、各種クレジットカードもご利用いただけます。

入れ歯と他の治療法との比較

歯を失った際の治療法には、入れ歯の他にブリッジとインプラントがあります。それぞれに特徴があり、患者様の状態やご希望により選択します。

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削り、それを土台にして連結した人工の歯を装着する治療法です。固定式で違和感が少なく、噛む力もある程度回復できます。保険適用も可能です。ただし、健康な歯を削る必要があり、土台となる歯に負担がかかります。また、連続して3本以上の歯を失った場合は適用できないことがあります。

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。天然歯に近い感覚で噛め、他の歯に負担をかけません。見た目も自然で、長期的に使用できることが期待されます。ただし、外科手術が必要で、治療期間も長く、費用も高額です。全身疾患がある方は適用できないこともあります。

入れ歯は、外科手術が不要で身体への負担が少なく、治療期間も短く、費用も抑えられます。複数の歯を失った場合でも対応でき、修理や調整も比較的容易です。ただし、噛む力は天然歯より劣り、違和感を感じることがあります。また、定期的なメンテナンスが必要です。

どの治療法が最適かは、患者様の口腔内の状態、全身状態、ご希望、経済的な条件などを総合的に考慮して決定いたします。それぞれのメリットとデメリットを丁寧にご説明し、患者様が納得される治療法を選択していただけるようサポートいたします。

アクセスと診療時間

荒戸歯科クリニックは、福岡市中央区荒戸に位置し、地下鉄大濠公園駅から徒歩5分、西鉄バス荒戸二丁目停留所から徒歩1分という通いやすい立地です。専用駐車場も1台ご用意しており、近隣のコインパーキングをご利用の場合は駐車料金を当院で負担いたします。

診療時間は、月曜日、火曜日、水曜日、金曜日、土曜日の夜19時まで対応しております。お仕事帰りや学校帰りにも通院していただきやすい時間設定です。木曜日、日曜日、祝日は休診日となっております。

入れ歯は定期的な調整やメンテナンスが必要な治療です。当院は継続して通いやすい立地と診療時間を確保しており、長期的に患者様の口腔の健康をサポートできる体制を整えております。

入れ歯でお困りの方、新しく入れ歯を作りたい方、今お使いの入れ歯が合わないとお感じの方は、荒戸歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。患者様お一人お一人に合った最適な入れ歯をご提案し、快適な食生活を取り戻すお手伝いをいたします。